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甲状腺眼症とは、甲状腺に関係した自己免疫疾患です。眼球の周りにある脂肪や目を動かす筋肉に炎症が起きる病気です。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)でも低下症(橋本病)でも、また甲状腺機能が正常であっても甲状腺眼症は発症する可能性があります。
まぶたの腫れ、目の奥の痛み、物が二重に見える(複視)などが主な症状としてあげられます。
重症化すると、眼球突出や視力低下を引き起こします。症状は午前中に強く出る傾向があります。
患者様の症状に応じて対応します。甲状腺眼症を疑った場合は、眼窩部MRIの撮影が必要となりますので、提携している医療機関に紹介させていただきます。撮影した画像所見を見て治療についてご相談させていただきます。
甲状腺眼症の治療としては、ステロイドパルス療法が最も一般的です。その場合提携している医療機関に入院して治療を行っていただきます。
IgG4関連疾患は、抗体の一つであるIgG4を作る形質細胞とリンパ球が集まり、炎症と線維化をおこして臓器の腫れなどをきたす原因不明の病気で何らかの免疫異常が関わっていると考えられています。 全身のいろいろな臓器に起こり、診断時には全身の検査が必要です。
眼科領域では、涙腺炎がよく知られていますが、涙腺炎以外でも眼窩下神経腫大、外眼筋炎、視神経症、肥厚性強膜炎などもあります。
目と鼻をつなぐ涙道が細くなったり、つまったりすると、常に涙が出て止まらない、常に目やにが出ている等の症状が出てきます。
涙道がつまった状態のままでいると、膿がたまって目頭が腫れたり、痛みを伴うこともあります。
涙の排出される部分が詰まる病気です。加齢により涙道内に老廃物が蓄積して次第に塞がっていくことが原因になることが多いですが、生まれた直後から起こる先天性の場合もあります。
閉塞部位により、涙小管狭窄・閉塞、総涙小管狭窄・閉塞、鼻涙管狭窄・閉塞と細分化されています。
涙の流れが悪くなり、涙の通り道である涙嚢の中で菌が繁殖し、炎症がおこる病気です。涙や目やにが増え、涙嚢を圧迫すると膿が涙点から出てくるのが特徴です。重症化すると、涙嚢の周囲や顔面にも炎症が広がり、皮膚が赤く腫れ、痛みを訴える場合もあります。
眼瞼(まぶた)にできる塊状の腫瘍です。母斑(ほくろ)、脂漏性角化症、粉瘤などの良性腫瘍が主ですが、基底細胞癌、脂腺癌などの悪性腫瘍の場合もあります。
腫瘍が視界を遮り見えづらくなったり、塊状になった腫瘍が目に当たってゴロゴロするといった症状があります。
良性の場合は、単純切除や小範囲の再建手術で対応可能です。当院では病理検査に出し、正確な病態を把握した上で治療方針を判断しています。悪性腫瘍であった場合は全身の画像検索が必要になりますので、提携医療機関と連携して治療方針を決定させていただきます。
何らかの原因で神経が障害され、自分の意思に関係なく、目のまわりの筋肉がけいれんを起こす病気を「眼瞼けいれん」といいます。
まばたきが上手くできず、不要なまばたきが増えたり、まぶたを閉じている方が楽になります。
「まぶしい」「目が乾く」「目を開いているのがつらい」など自覚症状は様々です。
眼瞼けいれんの症状の進行はゆっくりしていますが、そのまま放っておいて自然に治る病気ではありません。症状が進行すると、けいれんの頻度が増し、まぶたが開かなくなったり、目が見えなくなることもあります。
顔面けいれんやドライアイなど症状が似ている病気も多いため、専門医による正確な診断が必要です。治療としては点眼薬による治療、またボトックス注射を目の周りの筋肉に行います。
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